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【報告】にじ色あんしん老いじたく②「療養・介護」編 開催

 10月27日、台東区上野の貸会議室で性的マイノリティ版の老後ライフプラン講座「にじ色あんしん老いじたく」②を開催しました。
 今回は「シングルでも、同性二人でも、入院や介護、認知症、どうする?」という内容で、26名の申し込み、24名の参加で実施されました。全員が40代以上のみなさんでした(スタッフ側除く)。
 前半は、発病・入院時、要介護時、認知症時にわけて、だれにも使える公的制度(健康保険、介護保険、成年後見制度)の確認や、準備しておくとよい書面について説明しました。後半の質疑応答では、ご自分の事情を話してくださるかたもいて、互いに学び合う「ピアエデュケーション」の趣きがありました。
 アンケートの感想では、

 ・公的な制度の活用でさまざまな保障が得られるとわかったが、なかなか難しく、勉強が必要だ
 ・法的なことは難しく、専門家の助言がもらいたい
 ・後見制度をわかりやすく説明してもらえてよかった
 ・介護時も自宅で過ごしたいと思っていたので、参考になりました
 ・パートナーが後見人になることは難しそう。専門家や見守り法人などとの契約となるのか?
 ・パートナー有りの話に偏っていたのでは? 独居の場合の身元保証サービスについて知りたい

 などがうかがえました。また「困りごと・不安」として、

 ・孤独死
 ・生活費や住居の確保。どのくらいの金銭が必要か。
 ・特養、有料老人ホーム、 サ高住、老健などの違い・実態等を知りたい
 ・ケアマネやヘルパーの具体的な話を聞きたい
 ・自分でも調べていて情報多すぎて逆に不安(ふりまわされないように、筋道をつけてほしい)
 ・パートナーが経済的に自立していない、親族にカムアウトしていない
 ・後見や死後事務のやり方はわかったが、だれに託せばいいのか……
 ・終末期で(親族以外が)どこまで関われるのか
 ・他界したパートナーとおなじお墓に入りたい

 などが書かれていました。今後の講座内容への工夫にも役立てたいと思っています。
 会後の交流会も10名が残留し、他所ではできない深い話をしたり、SNS等を交換して今後の連絡を約束しあうなど、中年からの友だち作りのよい機会となったようでした。

 第3回の「終活編」は、1月の19日か26日の土曜を予定しています。今後のお知らせにご注目ください。

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第2回パープル・トーク

話し手のかたのご都合で来日が延期されることになり、本イベントも、延期することとなりました。来年の1~2月中にあらためての来日を予定されていますので、そのさいに開催をお願いしました。
すでにいくつかお問い合わせもいただき、みなさまのご関心の高いことを感じておりましたが、あしからずご了承くださいませ。



トロントの高齢の性的マイノリティたち
  11月11日(日) 午後6時半〜8時半
  コミュニティセンターakta(新宿二丁目)
  500円(会員は無料、会員証をご持参ください)

 当会の会員で30代からカナダのトロントで暮らす60代ゲイのHさんの一時帰国に合わせて、お話の会を開催します。トルドー首相のLGBTへの謝罪などカナダの権利擁護は進展していますが、LGBT内部でのエイジングフォビアや非白人への差別などの問題もあります。一方で、LGBTコミュニティセンターなどでのシニア向けプログラムやシニア団体の活動も盛んです。Hさんの半生とともに、現地のお話を聞いて、今後の私たちのヒントにもしたいと思います。

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【報告】ゆうちょ財団さんより平成29年度活動優秀賞

 にじ色あんしん老いじたく講座を毎年助成くださっているゆうちょ財団さんでは、「年度内の助成対象活動の中から、特に優れた活動を表彰する」として優秀賞の選考を行なっています。平成29年度の活動中、当会の活動が優秀賞に選ばれ、10月26日、財団の活動報告会において、表彰、金一封の授与があるとのことです。(詳細

 選考理由
 社会的関心の高まっている分野において、参加する人の共有の課題に向き合う機会を設けるほか、参加者の潜在的・顕在的問題に対する情報提供を行っていること

 大変光栄で、財団へ深く感謝申し上げるとともに、これまでご受講くださったみなさまにも、あつく御礼申し上げます。講座の開催中には活動監査で財団のかたのご視察もあり、また、受講者のかたが毎回記してくださるアンケートからも貴重なコメントを報告書で紹介させていただいています。これらが認められたものと思います。

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京都で1日・無料ライフプラン講座を開催します(9/30)

この企画は、30日に台風上陸も予想されるため、30日のイベント全体が中止となりました。ご了承ください。
関西のかた、またいつか、お目にかかりましょう!


 AIDS文化フォーラムIN京都
 「にじ色ライフプランニンング入門」
  9月30日(日) 13時~14時半
  同志社大学 新町キャンパス
 
 毎年、京都で開催されている「エイズの文化祭」のようなイベントです。さまざまな講演会や分科会が開催されます。そのなかで、当会からも、長期療養可能なHIV陽性者(ゲイが多い)に必要な、医療以外のライフプランのこつをお話しします。セクマイ全体にもあてはまるお話を1時間半に凝縮してお届けします。関西エリアのかた、ぜひどうぞ!(無料)
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【報告】中野区NPOパネル展に参加しました


 パープル・ハンズの事務所がある中野区では、年に2回、区役所ロビーで区内のNPOの活動を伝えるパネル展があります。今回、当会も参加してて、性的マイノリティの基礎知識や活動の様子をまとめたパネルを展示しました(8月27~31日、写真)。
 中野区では、この夏から、同性パートナーシップの宣誓制度がはじまります。また、従来から当事者の暮らしに根ざした活動も盛んで、シンポジウムや学習会も開催され、当会も中野の仲間とともに参加してきました。
 パネル下に置いたパンフレットの減り具合からも、関心をもってくれたかたの多さがわかります。
 今後も、地域の隣人として、性的マイノリティへの理解や生活・老後問題の解決に、区役所や住民とともに協力していければと思っています。
npoパネル展

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【報告】エンディングセミナーで登壇しました

 8月24日(金)、東京ビッグサイトで開催された葬祭関係業者のイベント「エンディング産業展2018」で、「LGBTとライフエンディング~すべての人に知ってほしい当事者が直面する課題」と題したパネルディスカッションが開かれ、パープル・ハンズから事務局長(永易)が登壇しました。
 このパネルは、散骨事業とカフェを運営する株式会社ハウスボートクラブ(江東区)が企画しました。同社の「ブルーオーシャンカフェ」ではさまざまな終活イベント・セミナーが開催され、LGBT向けのシリーズもあるほか、東京レインボープライドにもブース出展するなど、LGBT向けエンディング支援にも注力しています。

 パネルディスカッションでは、当会のほか、ゲイの牧師(中村吉基師)、トランスジェンダーの尼僧(柴谷宗淑師)、キリスト教雑誌編集者(工藤万理江氏)が登壇し、司会の同社社長(村田ますみ氏)を含め、100名近い聴衆(葬祭関係者、宗教者、メディア等)をまえに、自身の経験・活動や当事者の状況を紹介しました。

 ディスカッションの模様は、複数メディアの取材もあったので今後の報道に委ねますが、最後に葬祭業界に望むこと、でマイクが回ったとき、当会からはあらましつぎの発言をしました。

 ①当会は、当事者への「法や制度」の水先案内人であり、まずは当事者に、制度を利用する知恵と勇気を持とうと呼びかけている。(業界支援がメインの団体ではない。)
 ②多数の会場参加者からうかがえるように、いまLGBTに関心を寄せ、支援したいという気運は高いが、一方で当事者は大変「臆病」で、社会の熱気にとまどい、「そっとしておいてほしい」という声も少なくない。葬祭に関しては親族縁が薄いこともあり、葬儀は不要、墓不要、散骨してほしい、という声が多い。「葬儀はしないとダメなんでしょうか」という相談もあり、「しなくても問題ない」と答えると、ホッとした顔をする人もいる。
 ③とはいえ、人にとって老病死は避けられず、人生の節目である冠婚葬祭、とくにグリーフワーク(喪の癒し)である葬祭は重要。当事者たちが今後それを求める力がわいてくるまで、いまは「売り込み」よりも、ともに歩むことを心にとめてほしい。


 *なお、当会は葬祭大手の「大野屋」さんと、相談業務の提携を行なっています。同社のテレホン相談員向け研修や、その後、墓石業者との懇親・研修の機会をいただきました。

 葬祭セミナー


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朝日新聞・土曜版「性的少数者の終活」に掲載されました

 7月26日の朝日新聞・土曜版「be」内、特集「性的少数者の終活」で、当会もご紹介いただきました。同性婚が認められない国・日本で生きる性的少数者の「老病死」の現実に寄り添った好記事で、実践的な情報コーナーも充実し、切り抜いて保存しておきたい企画です。
 ウェブ版(要会員登録)

 記事では、ゲイパートナーが危篤で入院した相談を受けた僧、亡くなったパートナーとの結婚式の司式をしたゲイの牧師、トランスジェンダー(MTF)として性的マイノリティの駆込み寺建立を目指す尼僧など、性的少数者と死・宗教をめぐる話題が紹介されます。
 それにつづけて当会も、生活設計の必要性や法的効力のある書面の作成などの方法があること、相談に応じていることが紹介されました。ただ、いくら方法があるといっても、相互の親族をおもんぱかって踏み切れない現実の葛藤も。「法律や制度で戦う勇気を持ち、せめて幸せに前向きになってほしい」とのコメントを取り上げていただきました。 
 老後に備えるチェック欄なども充実していますので、ぜひ図書館などでご覧ください。

 担当した西本ゆか記者は、もとは演劇担当記者。その後、社会部を経て土曜版へ。私も歌舞伎や芝居が好きで、彼女の署名のある俳優さんのインタビューや記事をいつも楽しみにしていたことを伝えると、大喜び。取材の後半は梨園(歌舞伎界)の噂話で盛り上がりました。

 
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【報告】「にじ色あんしん老いじたく」講座① 開催

 性的マイノリティ版ライフプラン講座、「にじ色あんしん老いじたく」の第1回が、炎暑のなか、開催されました。
今回は「50代までに知っておきたい 老後のお金と住まいのこと」。毎年、最初のお金の回は「怖い」のか、あまりご参加が多くはないのですが、22名のお申し込みで、当日は17名のかたにご聴講いただきました。当会では申し込みに性別を聞いていませんが、私の目で女性的に見えるかたも3名いらっしゃいました。すでに退職して年金を貰いはじめているかたもいましたが、「意外に役立つ話も聞けた」とのお言葉に、一安心。
 アンケートでは、「いろいろと考え直しができた」「わかりやすくポイントを押さえた話だった」の声に、胸をなでおろしました。
また、「自分のセクシュアリティを実生活にあまり持ち込まないようにして生きてきたので、これからの生き方を考えるきっかけになった」と、深く受け止めてくださったご感想にも、感激しました。お金や制度利用を具体的に考えるなかで、抽象的にしか想像できなかった自分の人生が、だんだん輪郭をもって感じ取れるようになったこと、性的マイノリティにとってのライフプラン二ングの意味を再確認したコメントでした。
 終了後の交流会にも10名余のかたがご参加くださり、「こうしたまじめな話ができる機会がほしかった」など、感謝の声をいただきました(一部には、新宿へ戻って二次会に行ったかたも……)。

 講座のなかでは、ゲイ・バイ男性に多いHIV陽性のかたにも、長期延命が可能になった現状で今後なにを考えればよいのか、随所で触れています。広報でも、エイズ拠点病院やクリニック、支援団体にチラシをお送りしていますが、どれくらいのご参加があるのかはこれまであまりわかりませんでした。今回、ご質問で、あるいは交流会で、はっきりと、あるいはそれとなく、陽性であることをおっしゃるかたが数人おられ、広報の広がりを実感できました。講座でお話ししたことが長期療養のお役に立てば嬉しいです。

 当講座は、一般財団法人ゆうちょ財団さんの助成をいただいて開催しています。記して感謝申し上げます。

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無料・対面ライフプランニング相談のご案内

 法律上の夫婦ではないパートナーと不動産を購入するときの注意は?
 パートナーを受取人にできる保険も増えたけど、保険についてどう考えたらいい?
 相方との養子縁組や公正証書は、どう使い分けたらいい?
 相手に連れ子がいる、なんらかの方法で子どもがほしい……そのとき考えておく法的な問題は?
 離転職が多く、貯金がないけれど、これからどうしたらいい?
 親の介護が始まりそうだが、退職して帰郷すべきか……。
 一人暮らしで死んだあとの片付けや埋葬は、誰にしてもらえばいいのか?

 性的マイノリティやLGBTという言葉がブームのように語られる一方、シングルだったり、法律に規定のない同性パートナーがいたり、HIV陽性だったり、出生時と異なる性別で暮らす人にとって、日常の暮らしや老後についての情報は乏しく、多くの当事者が不安を感じています。しかし、社会の法制度やライフプランに関する情報は、まだまだ夫婦と子ども2人の「標準家族」中心のままです。
 NPO法人パープル・ハンズでは、性的マイノリティの暮らしや老後の課題に、「確かな情報センター」として、かずかずのご相談に応じています。

 3年目も一般財団法人ゆうちょ財団さんの「金融相談等活動助成事業」として、性的マイノリティのための無料ライフプランニング相談を提供できることになりました。これは、行政書士・2級FP技能士へのライフプラン相談の費用(1回5,000円/約2時間)が助成されるものです。
 当事者の事情に通じた当事者の専門相談員が、お話を共感的にうかがい、課題を整理します。そして、現行の法律や制度を活用し、多大な費用をかけないで、まずは具体的にできることを紹介したり、一緒に考えてゆきます。一部にありがちな「商品販売」のための相談ではなく、中立な立場からアドバイスをします。

 お名前(ニックネーム可)、お住まいエリア(市区名)、セクシュアリティ(ご自分の言葉で)、年齢、ご相談内容のあらましと来談希望の日時をいくつか添えて、info@purple-hands.net へお申し込みください。
 また、お知り合いのかたにも、ぜひご紹介いただければ幸甚です。

名称未設定


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【報告】パープル・トーク「性的マイノリティと介護・高齢福祉」


 当会では、講座やお茶会のほか、ゲストを招いて老後にかんする話題を紹介する「パープル・トーク」を3か月に1回のペースで開催しています。6月23日、性的マイノリティと介護・高齢福祉をテーマにコミュニティセンターaktaで開催。雨天にもかかわらず20名近いかたがご参加くださいました(初参加や専門家のかたも多かった)。
 介護や高齢福祉の専門家のかたとつながってきましたが、今回は、いまパープルと60代以上の当事者インタビューを一緒に行なってくださっている日本体育大学の北島洋美先生から、現在11人のインタビューを経て感じたことをお話いただきました。また、介護の現場、そして教育の場が長い、当会理事でもあるゲイのまぎゑさんから、介護現場で見聞きした性的マイノリティに関するエピソードなどをお話しいただきました。
 ちなみに北島さんは、横浜の社会福祉法人で高齢福祉の仕事に入り、ホームヘルプサービスのコーディネーター、老人ホーム所長、地域包括支援センターの受託管理者などの現場を歩いて、7年まえから日体大の教員へ。30年まえの駆け出し時代、ホームヘルプで高齢男性のお宅に伺うと、20歳ぐらい年下の人がいて、家族じゃない、友だちだ、とおっしゃる。血縁でもない高齢者を20も年下の人が一緒に住んで面倒見ている、なんて親切な人なんだろうと思っていた、と笑いながら振り返ってくれました。いつの時代だって、性的マイノリティの暮らしも、その介護も、あったということです。
 話題提供に続いて、会場からもたくさん質問や発言がありました。また、終了後、近所の中華レストランでの交流会にも10名以上のかたが参加され(自分の食べただけを払う気楽な夕食会がパープルのやり方で、飲む人も飲まない人も負担なく参加できます)、より突っ込んだ感想も話されていました。
 東京はパレード時期を中心にシンポジウムなども盛んですが、壇上から一方的にお話しを聞いて終わるケースも少なくありません。当会では今後も、「暮らし」「老後」にかかわることを等身大で、お互い膝つきあわせて、しかしなるたけ深く、語り合う場を企画してゆきたいな、と思っています。

 次回は10月に、「性的マイノリティと葬儀・お墓」をテーマに考えています。

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