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【報告】トロントの高齢性的マイノリティ

 新宿二丁目のコミュニティセンターaktaで、パープル・トーク「トロントの高齢性的マイノリティ」を開催し、約20名が参加しました。
 当会会員で 一時帰国中のCさん(1955年生まれ、69歳)は、20代中旬、日本での結婚圧力の苦しさなどを逃れ、海外移住を希望。当時、積極的に移民受け入れをしていたカナダのトロントに渡りました。それ以来、40年余り、トロントに暮らしています。
 移民を多く受け入れたカナダでは、多文化主義政策を進め、それは現在、性的マイノリティにも及んでいます。そうした「進んだ」面もある一方、当事者コミュニティ内での民族差別や年齢差別などの格差も存在します。
 Cさんからは、70代を迎えるゲイとして、トロントのLGBTコミュニティセンターなどでのシニア向けプログラムを中心に、写真をまじえていろいろお話しをうかがいました。自分史講座、瞑想、ライフプラン(終活)講座、読書会など、センターのHPには多彩に紹介されています(トランス向けやノンバイナリー=日本でいうXジェンダーの人向けなども、いろいろ用意されています。英語の勉強にもどうぞ)。これらはすべて無料で受けられ、州や市の助成金が手厚いとのことです(そのぶん税金も高いのですが……)。
 写真は撮影がクリスマスシーズンだったため、パーティーがよく開催され、「何度もターキーを食べた(無料)」とおっしゃっていました。
 また、各地区の(一般の)高齢者センターでも、あたりまえにオールドのLGBT向けプログラムーー朝食会とか、親などの介護をする人たちのピアグループがあることも紹介され、暮らしに溶け込むLGBTの姿がいいなぁと思いました。

 終了後の交流会も10名余りが参加し(自分の食事分だけ払う、飲酒しない人にも気楽な方式です)、落ち着いた話の時間をもつことができました。

 写真は左上から時計回りに、コミュニティセンター外観、パーティで歌のリーダーをした元オペラ歌手のレズビアン女性、コミュニティセンターでのシニアパーティ(中央はセンターの別の音楽サークルの演奏)、絵画サークルのチャリティ販売会。トロントのシニアも楽しくやっています。

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【報告】にじ色あんしん老いじたく③「終活」編  

 1月26日、第3回の「老いじたく」講座(一般財団法人ゆうちょ財団助成事業)を開催しました。

 今回のエンディングのテーマについては関心が高く、定員(30名)を超えるお申し込みがあり、追加机を入れて対応しました。当日は、インフルエンザの流行から欠席も少なくなかったのですが、29名もの参加がありました。
 講座では法的婚姻のない同性パートナーなどへ死後の財産承継などに必要な遺言や死後事務委任について、現行制度や書面の活用方法、考えられる対応策などを紹介しました。
 遺言作成の一般的注意のほか、婚姻外の性的マイノリティの場合、注意が必要な相続税についても、基礎控除額の引き下げのほか、非親族であるパートナーに遺贈する場合、小規模宅地等の特例や生命保険料控除が使えず、さらに相続税が2割加算されるなど、気をつけなければならない点があります。みなさん興味深く聞いてくださいました。

 終了後の交流会にも15名余のかたが参加し、ゲイバーなどとは一味違う、少しまじめなことも含む本音交流のひとときをもち、SNSを交換したり、それぞれ中年からの友だち作りの場とされていました。北海道、新潟、神戸など、遠方のかたもいて、楽しい顔ぶれでした。
 アンケート(回収数20)では、70代のゲイで47年ものパートナーシップの相手(80代後半)の介護をされているかた、60代でやはり80代のパートナーが老人病院へ入院・介護というかたもおられ、同様の境遇にある人と「安心して話し合える場」を切実に求めておられることを伝えられました。

 現在、来年度の助成を申請中です。無事、助成いただけることになったら、ぜひ、ご受講ください。

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年頭のごあいさつ

 2019年をおすこやかにお迎えのことと、お喜び申し上げます。
 日頃は、特定非営利活動法人パープル・ハンズの活動に、ご理解とご支援をたまわり、心より御礼申し上げます。

 創設第6年目の現在も、当会は、老後のライフプラン講座や相談(暮らしを「しっかり」)、集いの場の開催(仲間と「楽しく」)、介護や医療・福祉など高齢期セクターへの発信(社会と「ともに」)を3本柱に、世のブームとは無縁に、「生活者」「等身大」の性的マイノリティにこだわって活動を続けてきました。
 年3回、上野で開催している「にじ色あんしん老いじたく」講座を助成くださっている「一般財団法人ゆうちょ財団」さんからは、昨年、優秀活動賞に選考いただき、金一封とともに表彰いただきました。毎回、受講者のみなさんがびっしり書いてくださるアンケートなどで、活動の成果が認められたもののと思います。
 詳細ページ
 

 昨年から始まった、一品持ち寄りでみんなで晩御飯を食べる「おとな食堂」が意外に好評で、人のつながりについて、さまざまな気づきをもたらしてくれました。
 日本体育大学の北島洋美先生と進めてきた60代以上のかたへのインタビュー調査も、20人近いかたのご協力をいただき、今後の分析が楽しみです。
 既存モデルのない性的マイノリティとしての老後や、法律に規定のない同性パートナーシップについて、「確かな情報センター」として、地に足のついたノウハウや、行政/企業など高齢期にかかわるセクターとの連携を積み重ねています。
 来る満10周年(2023年春)に向け、住居や介護の確保から法的書面や葬儀・墓、死後の片付けまで、老後や終活の不安はパープルへ相談すればワンストップですべて解決する、そんな頼れるサポート事業体として成長していきたいと願っています。
 今年もみなさまのお声を、当会にお寄せください。シングルでも、同性ふたりでも、病(HIVやメンタルほか)を持っていても、人生の途中で性を変えても、あんしんできる暮らしをご一緒につくってまいりましょう。
 
 どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。

 特定非営利活動法人パープル・ハンズ
 事務局長 永易至文


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パープル・トーク「トロントの高齢性的マイノリティたち」

  2月2日(土) 午後6時~8時
  コミュニティセンターakta(新宿二丁目)
  500円(会員は無料、会員証をご持参ください) 
  予約不要 セクシュアリティ等不問

 当会の会員でカナダのトロントで暮らす60代ゲイのHさんの一時帰国に合わせて、お話の会を開催します。
 カナダではLGBTの権利擁護活動が進展し、過去の差別にトルドー首相が涙をうかべて公式謝罪する姿も報じられました。もちろん明るい面ばかりでなく、当事者コミュニティ内部でのエイジングフォビアや非白人への差別など、さまざまな課題もあります。
 今回は、30代からカナダで暮らすHさんの半生とともに、当地のLGBTコミュニティセンターなどで行われるシニア向けプログラムやシニア団体の活動などのお話をうかがい、今後の私たちのヒントにもしたいと思います。

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記事紹介

 朝日新聞のウェブ版で、性的マイノリティの老後についての記事(高橋大作記者)が配信され、当会の「にじ色あんしん老いじたく」講座の様子も動画付きで紹介されました。「結婚や子育てと言った定型が無い人生は、生きる意味が見えづらく孤立もしやすい。老後に役立つ情報とともに、仲間とのつながりが持てる場を作りたい」という趣旨もふくめ、当会の活動についてもていねいに報じていただきました。
 登録すれば無料で読めます(月上限数まで)。ぜひ、ご覧くださいませ。
 記事1
 
 記事中、性的マイノリティと保険について不安が語られていますが、事務局長がネットで寄稿した記事もご参考にしてみてください。
 記事2
 
 なお、このほかネットメディア「バズフィードジャパン」でも、随時、寄稿を続けてきました。昨年は、同性パートナーシップ関連と、杉田水脈議員の寄稿に発端する「騒動」関連の記事を執筆しています。こちらもぜひ、ご覧ください。
 記事3
 
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