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がんと言われたときに思い出してほしいこと

【朝日新聞 2013.10.12(土)土曜版】

 がんになったとき……。一定の年齢になるとどこか頭のすみにあるこの不安。「がんになったら治療や手術に多額のお金がかかる」というイメージも。がん保険などの広告もついつい気になる。
 でも、本当にそんなにお金がかかるのか? 
 このブログでもよく紹介する早川幸子さんの連載「お金のミカタ」が、それにずばり答えていました。


 その要点をメモ書きしてみます。

 胃がんの手術をすると19日程度の入院で約97万円の医療費がかかるそう(全日本病院協会調べ)。
 しかし、日本は国民皆保険。自己負担は3割のうえ、医療費が一定額を超えると健康保険の高額療養費が適用されて、70歳未満で一般的な所得の人なら、自己負担額は9万円程度/月ですむ。
 健保組合などであらかじめ限度額適用認定証を入手しておけば、はじめから限度額のみの支払ですむ(通常は、3割自己負担分を払って、超過分はあとで還付)。
 住民税非課税など低所得世帯は、高額療養費の限度額はさらに低い35,400円。
 それらの現金負担も苦しい場合は、都道府県から低所得でお金を借りられる「生活福祉資金貸付制度」もある。保証人がいれば無利子、いない場合は1.5%。窓口は市区町村の社会福祉協議会。
 がんの生活上の包括的な相談窓口としては、「がん診療連携拠点病院」に設置されている「相談支援センター」がある。全国に397か所あり、研修を受けた専門相談員(看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、心理士など)が相談にあたる。その病院を受診していなくても、がんの患者や家族ならだれでも無料で利用できる。


 いかがでしょう。これぐらい踏まえておけば、あわててがん保険に入らなくても、安心できるでしょうか?
 当ブログでは、毎度ですが「病気には、保険で備えるよりも貯金で備えるほうが賢明」を掲げています(保険業界の人、ゴメンなさい。笑)。

 そして定期検診での早期発見!



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