きのう高齢期の医療の記事を紹介したら、きょうは「死」の話題デス(←いちおうシャレ?)。
タブーとされてきた「死」に前向きに向き合う動きがいろいろ出てきています。その「いろいろ」を並べた記事がありました。
その話題をご紹介しますと……。
*ヒューマンセレモニー専門学校の「エンバーマーコース」で学ぶ若者たち。遺体を保全・修復する技術を学ぶ学科です。「おくりびと」です。東日本大震災を境に、資料請求も1.5倍に。「死んだ人を助ける仕事があっていいと思った」と学生。
*終活本が売れ続けています。季刊誌『終活読本ソナエ』(産經新聞)創刊も。表紙には葬祭専門学校に通った経験があるという壇蜜嬢(!)。若者が表紙に釣られて買ったら、「自分自身も考えておくべき内容だった」との反応も。ちょっと笑えました。
*なぜこんなに終活が盛んなのか。「地域や人間関係が崩壊し、自分で自分の最期をデザインしておかないと、迷惑すらかける時代に入ってきた」とのコメントがありました。
*自分の葬儀への関心も高まっています。イオンも09年から参入。「すべてセットの火葬式 19万8千円」。生前予約は2万件に上るそう。イオンのお葬式ですか……。
*終活イベントで入棺体験が大人気、は先日のコラムでも紹介しました。
*コクヨのエンディングノートは累計40万部。購入者の半数は50代以下。震災後は40代以下の女性も増えたそう。
いずれも死を身近に考える動きです。どんどん生き、働いて、成長というか「坂の上の雲」をめざす時代が終わり、大震災も経験して、いかに死ぬかに「生きがい」を感じる時代になりつつあるのでしょうか。死生観の転換、私はまんざら悪いことではないと思います。
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