高齢者の孤独死を出さない団地

【朝日新聞 2013.7.15(都民版)】

 先週はまだ選挙関連記事多し。
 都民版での「参院選 憲法を考える」なるシリーズに、20棟以上の建物が並び住民4千人が暮らす大団地ながら、この10年、孤独死ゼロを続けて全国的にも有名な団地の自治会長さんのインタビュー記事がありました。立川市郊外の都営「大山団地」です。
 ここも例に漏れず、65歳以上の高齢者は住民の4分の1、千人を占め、そのなかで一人暮らしは390人いらっしゃるそう。

 この団地は入居が始まった1963年から住民全員に自治会加入が義務付けられ、いまも加入率100%とか。高度成長時代、希望いっぱいの入居者もいまや高齢化が進み、1990年代後半には年4人ぐらいの「孤独死」があったそう。


 「異臭がしたとか、何日も姿が見えないとかで(発見)。昔の仲間が寂しく亡くなっていくのはつらい。防ぐためにも、いち早く見つけるシステムを考えました」と自治会長さんは語ります。

 一人暮らし世帯の両隣に見守りをして、声かけしてもらう
 ガスや電力会社、水道局に、異変があれば自治会あて連絡してくれるよう依頼
 新聞配達時に様子に変化があれば知らせてもらう
 近くの商店街にも頼む(最近、見かけない、など)

 なにかあれば即、自治会事務所に知らせてもらい、事務所が開いていないとき用に、携帯電話を24時間もつという自治会長さん。
 そして、葬儀を自治会でも執り行ない、人の死を地域(団地)で悼みます。
 「自分の生き様をまっとうし、どのような形で最期を迎えるのか。高齢者の希望を聞くことが大事です。それをすべて受け入れて、最後にここへ来てよかったと言える街をつくっていきたい。行政ができないところをいかに自治組織がやっていくか、なんです」
 この自治会長さんの言葉は沁みます。

 人間、自由がいい。こんな自治会はもしかしたら「しがらみ」「めんどう」あるいは「監視体制」と思う人もいるかもしれない。とくにうちら性的マイノリティにとっては……。
 でも、47歳になる私は最近、思うんです。人間、少しは人のしがらみがあって不自由なぐらいで暮らすほうがいいのではないか、と。
 うーん、なぜそう思うのかなあ。また今度、ゆっくり考えて書いてみますね。

 あなたが暮らすマンションや町内には、どんな自治組織や地域組織がありますか。

スポンサーサイト
Comment (-)