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【報告】アジアLGBT高齢化シンポジウム参加

 9月9日、韓国・ソウルで開かれたアジア5か国のパネラーによる「LGBTの高齢化社会への備え」シンポジウムに事務局長が参加しました。現地NGO「韓国性的マイノリティ文化人権センター」が主催し、韓国(レズビアン)、日本(ゲイ)のほか、台湾(ゲイ)、タイ(トランス女性)、ネパール(レズビアン、オンライン)の活動家が報告し、各国での高齢性的マイノリティの状況や自分たちの活動を紹介しました。会場には100名以上の聴講者がつめかけ、長年連れ添っているとおぼしき年嵩の二人連れのお姿も何組かありました。
 このシンポジウムはドイツのハインリヒ・ベル財団「グリーンポリティカル基金」を得て開催されるもので、韓国の活動家のグローバルな行動力に敬服です。
 こうした活動に各国の活動家が取り組むのは、活動家自身が年齢を重ね、老後の生活に不安を抱くとともに、どの国もまだ高齢のLGBTQの可視性が低く、若い世代に対して目に見えるロールモデルが少ないことことによります。パネリストから、各国でのコミュニティへのアンケート結果、「老後が想像しにくい」「老いた当事者を見たことがない」「利用できる制度がない」「社会に理解がない」などの声が共通してあげられていました。トランスの医療受診の困難や貧困も各国共通です。
 想像するほどLGBTQに親和的でもない(タイ)、不動産が高く貯金する余裕がない、キリスト教右派の妨害が激しい(ともに韓国)、都市と農村地区や方言の差が激しい(ネパール)などお国事情はいろいろ異なります。それでも各国で工夫を凝らし、一般高齢者への啓発や介護事業者への研修、ポットキャストによるコミュニティへの情報発信(ともに台湾)、同性カップルの生活保障やトランスの医療受診のガイドブック作成(韓国)など、ユニークな取り組みが紹介され、日本としても勇気をもらいました。
 シニア期の当事者の幸福のためにも、各国コミュニティが交流し、力を合わせることが大切だと実感した旅でした。

 主催団体のツイートから(翻訳ソフト等でお読みください。ツイート末尾に報告書のリンクもあります)
 

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