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【活動報告】樹木葬霊園の見学会


 当会では、高齢期にかかわる機関や事業者を訪ねる「おとなの社会科見学」を実施してきました。コロナも緩んだこの春、久しぶりに奥多摩にある樹木葬霊園の見学を開催しました。
 同性カップルとお墓、おひとりさまとお墓……。LGBTのコミュニティでもときにお墓の話題が出ますが、最近はさまざまな合祀墓や永代供養墓の登場、そして死生観の変化に伴う散骨ニーズの高まりなど、葬送業界にも大きな変化が訪れています。今回も、そうした変化をその目で見てみる好機会となりました。
 見学会には4月9日、16名(40代前半から60代後半)でうかがいました。
 桜の樹下の納骨エリアは、約40センチ四方の区画単位で販売され、他家と混じることはありません。そこに砕いたお骨を専用の布袋に入れて納めます。5、6柱のお骨を納めることができ、その関係性は問いません。区画の底は土になっており、やがて大地に還ります。別にペットと一緒に納骨できるエリアもあります。これも時代の変化でしょう。
 参加者からもいろんな質問が出され、あとで多くの感想もいただきました。一部を紹介します。

 ・同性のパートナーができ、法律婚できない問題の解決策を考えたとき、将来の問題を想像できないと包括的な解決策が取れないと思っていた矢先、霊園見学イベントはしっくり来た。
 ・(参加動機は)いつかの日のためにと、家族と一緒のお墓に入りたくないから。
 ・「ぼく自身は散骨を希望していて、死んだ後は何もこの世に残したくないのですが、もしもプライベートな付き合いや今後の活動を通して知り合った『仲間』がぼくと一緒に土に還りたいと希望するのであれば、分骨してどこかに一部埋めてくれても良いと思っている。
 ・私は外国人のパートナーと暮らしていて、ビザの問題もあり、今、生きている人生を一緒にいられるかが大きな課題だ。今回の墓所は、同性でも外国籍でも血縁でなくても一緒に埋葬可能と聞いて、生きている間より死んでからのほうがラクそう……と感じました。日本の法制度がもう少し、生きている人にやさしいものになってほしい。

 みなさんも、お墓についてなにかお考えがありますか? 
 今後もいろいろな社会科見学を計画してみます。ぜひご参加ください。

 当会のツイート

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