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公的年金運用 損失2兆円超 

【朝日新聞(朝刊)2012.9.1】

 国民年金と厚生年金の積立て金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、31日、4〜6月の運用で約2兆700億円の損失が出た、と発表。このかんの運用利回りはマイナス1.85%、2008年度以降の四半期で5番目に悪い水準。欧州の経済不安などで国内外の株価下落の影響が大きかった、と伝えています。

 ちいさな記事(ベタ記事)ですが、ときどきこうした発表が出ています。

 私たちが納める国民年金保険料や会社で天引きされる厚生年金は、国で運用して、少しでも増やして年金の支払に回しています。
 昔、学校で、郵便貯金や年金のお金は大蔵省の資金運用部というところが運用、財政投融資と呼ばれ、第二の予算というほど規模が大きいと習ったものですが、現在は年金資金は厚生労働省が所管するGPIFという独法が、いろんな金融商品に投資しているそうです。
 ちょうど8月10日付けの「ニュースがわからん!」という解説記事で説明されていましたが、約70名の投資のプロ職員をかかえ、運用状況のチェックは専門家10人ほどでつくる運用委員会が監視をしているそうです。国民の老後を支えるお金だけに責任重大で、長期的に安定して利益が出るようにするのが基本。7割は比較的安全な国内債券や、国公債・社債などに投資、3割は外国債券や国内外の株式に分散投資しているそうです。
 運用にはかなり波があり、11年度までの10年間では平均1.62%の黒字。収益をあげるため、新興国の株式投資も本格的に始めたそうですが、それなりのリスクもあり賛否両論あるそうです。

 なるほど、年金のお金ってこうやって少しでも増やそうと努力してるのね、たまには赤も出るけど、まあ、長い目で見るしかないか……と思いましたが、そこで思い出すのが政府の「100年安心年金」という言い方。2004年の年金法改正時の坂口力厚生労働大臣(当時)の発言です。

 ところが、このときの改正の前提は、名目賃金上昇率(保険料〈給料にリンク〉の増額に影響)が2.1%、運用利回りが3.2%。これは5年ごとに見直すことになっており、09年の財政検証では、賃金上昇率の前提が2.5%、運用利回り(名目利子率)が4.1%に改定されたうえでの「100年安心」だというのです。これは100年安心を維持するために、ありえない数字でつじつま合わせしたもの、と非難ゴウゴウ。
 この10年の運用実績だって、1.62がやっとだというのに……。もちろん高齢社会の進展で、払う人より貰う人のほうがどんどん増えるのが年金制度。
 このままだと年金積立金の原資自体があと20年で枯渇する、と言われています。


 どうせ年金制度は破綻するんだから、そんなもの払うのがバカ。国なんか信用しないで、民間の会社の美味い年金見つけて乗り換えるべし……。やっぱりそうかしら?
 とはいえ、運用実績がかんばしくないのは、政府だけではありません。民間会社だって、たぶん……。(民間で運用する年金基金の部分で破綻事件もありました。)
 ともかく私もコツコツ払ってる国民年金、どうなるのかなあ……。
 
 小さなベタ記事が3か月に一度出るたびに、「ちょっと大丈夫かなあ」とため息が出る私です。
 
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