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「バリア」だらけのデイサービス施設がいい

【朝日新聞 2013.6.27】

 デイサービスは、在宅での介護保険利用者が、介護施設を使って行なう活動。バスなどで送り迎えしてもらい、お風呂に入ったりリハビリしたり、レクレーション活動をします。日帰り利用なので「デイサービス」。ちなみに施設に数日滞在するのが「ショートステイ」。集中的に栄養改善をはかったり、そのかん介護家族は休養ができたりするもの。
 さて、デイサービスで利用する施設といえば、「バリアフリー」が当然。そしてレクレーション活動といえば、書道や折り紙、童謡を歌ったり軽体操など、俗に「チーチーパッパ」とも言われるもの。実際、自分が介護を受けるような身になって、こんなデイサービスに連れてこられて、嬉しいのか、俺?
 ところが、この日の記事には、ひと味もふた味も違うデイサービスが紹介され、しかも大人気だというのです……。



 浦安にあるこの施設は、階段が急で「富士登山」と言われるほど。おまけに「手すりに頼らず2本の足に頼ろう」の貼り紙まで。高齢者がヒーヒー言いながら登っているようです。ジジババ転がし〜〜(汗)。
 また、調理室ではパン作りに励む人。すでに出来た軟らかいパンを、のうのうと食べればいいワケじゃないようです。でも、マヒして不自由な指で一生懸命、生地をこね、できたパンを家族に食べさせるのが楽しみでしかたないそう。
 さらに活動は200種類もの多彩で、それらに加わるには、施設内通貨「ユーメ」が必要だそう。それはどうしたら入手できるか? なんと、タオル畳みのボランティアをしたり廊下のクイズを解いたりしてそれを稼ぐそう。そして、午後のカジノタイムでは、一攫千金を狙ってパチンコや「おいちょかぶ」に興じる人びと。会場に札ビラが飛び交い、歓声が上がるーー、と記事にはあります。
 善意の固まりのような福祉関係者、介護関係者が眉をひそめそうなこの施設ですが、大人気とか。「きょうはなにしよう」とみんなわくわくして集まってくるとか。こうした活動は、高齢者が生活する力を養うことを考えて仕掛けられたもの。いかにも介護介護したアクティビティじゃ詰まらない。多少ギラギラしてこそ、生きる力もよみがえってくるのかも。
 これはデイサービスや介護への認識を大いに転換してくれる記事でした。

 よく、高齢期になるとセクシュアリティ部分が希薄化して、とりたてゲイ向け介護だとか言う必要もないのでは? という声は以前からありますが、さてどうでしょ? そんなに調子良く枯れたりできないかも。
 若い頃、自転車に乗るように飛行機に乗って、世界中を遊び歩いたゲイが、なにが悲しくて絵手紙描いたり童謡歌わなければいけないのか? 高齢期もゲイゲイしい施設でデイサービスが楽しめるなら、そっちのほうがいいかも……。私の気持ちはいま、そっちに動いています。


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