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地名と災害の悩ましい関係

【朝日新聞 2013.6.29(土曜版)】

「谷」や「沢」のつく地名は危ない、って聞いたことありますか? 「災害地名」と通称される、地震や風水害に弱い土地と推測される文字が使われている地名への関心が広がっています。関連出版物も、東日本大震災以後、倍増とか。
 この日の新聞に、その災害地名についての記事が出ていたのでご紹介します。

 危ないとされているのは、どんな地名なのでしょうか??

 低く湿った土地を示す「池」「沼」「川」「潟」「谷」などがつく地名
 雨水が集中する地形を示す「谷」「沢」などがつく地名
 地すべりや土石流を示唆する「荒」などがつく地名
 そうした湿地等に生える植物を示す「芦」「柳」「蓮」などがつく地名

 こうした漢字がないからといって安心していると、じつはあとから違う漢字が当てられていたこともあります。「赤」は、水を示す「アカ」に当てられた字かもしれないし、「久保」は窪地のことかもしれない。また、古代の災害地名が、発音の変化で後世、違う字を当てられてわからなくなっていたり、町名変更や合併で消えたり、宅地造成のさいに「~~が丘」「~~台」など似ても似つかぬ地名になっていたり……。
 もっとも、そういう字がつくからといってそこが危険地とも限らない。沼がついても、沼が見える台地でむしろ安全な場合もあったりと、まちまち。ややこしいものですね。

 せっかく買ったマンション。大地震が起こって液状化が起こり、かしいだり、場合によっては立替の必要が生じたり……。聞いていなかったではすまない事態も起こりえます。
 これからマンションなど買おうという場合は、地名も一つの参考にはしつつ、地域の古い人にこれまでの災害について聞いたり(郷土史の資料も参考になる)、図書館で古い地図を調べて、造成以前はそこがどんな地形だったのかを確かめるなどするのも大事ではないでしょうか。販売業者は、あまりそういうことは教えてはくれないでしょうし。
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