地域の老人コミュニティの「実態」

【朝日新聞 2013.6.20(都民版)】

 先週は都議選がらみで、都民版では東京の課題を問う、みたいなシリーズが掲載。そこで何度となく取り上げられていたのが「東京の高齢化」問題です。
 まさにドブ板の、地域の「老人クラブ」の模様が紹介されていたので、興味深く読みました。私がノンケで、地元の人なら、こういうところへ入会したりしてるのかしら……と思いながら。
 地域の「老人クラブ」の実態、ちょっと拾ってみましょう。


 その日は3か月に1度のクラブの誕生会。町会の会館に40人が集まり、最初に消防署員が熱中症への注意の呼びかけ。ついで弁当やビールで談笑しながらカラオケ大会。79歳の女性は「こういう会でもないと外に出る機会がないんです」と。
 都営や旧公団(現UR)のマンモス団地が多いこの地区は、当時の入居者がそのまま年を重ねて、高い高齢化率を見せています。会自体も高齢化が進んでいると、会長(79)。60代はまだ若いという意識が強く、クラブに入ってくれないのが悩みとか。比較的若手が「見守り活動」の中心のようですが、担い手不足のようです。
 この地区では、7か所あったクラブのうち3か所が、休会または解散をしているそうです。だからというわけでもないですが、この町内でも昨年、孤独死があった(いちおう紙面のスタンスは、孤独死は「不幸なこと」のようですーー亡くなっているご本人の意思はわかりませんが)。
 まあ、「崩れゆく地域コミュニティ」(ああ、嘆かわしい)、という新聞論調ではあるのですが……。

 記事中、目を引いたのはつぎの言葉。「若手」が少なく見守り活動も困難になってきたとしつつも、会長さんは言います。

「ただ、結局のところ(老人クラブの)会員は目が届く。問題は、我々や行政の訪問も拒む人たちと、つながる手段がないこと」

 もしかしたら、その「拒む人たち」のなかに、私たち性的マイノリティもいるのかもしれません。
 よく、マイノリティに対して社会が~~してくれない、行政が~~やってくれない、と言い勝ちですが、マイノリティ側も、相手を拒んでいないだろうか、と。ちょっと気になる言葉でした。

 だからといって、老人会に入って、弁当突ついてカラオケやるのは、私、イヤなんですが……。

 
 
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