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医療保険は不要!「まず公的制度」

【朝日新聞 2013.6.17(生活面)】

 拙著『にじ色ライフプランニング入門』をお読みくださったかたはお目にしてくださったでしょうか。私は「ゲイに生命保険は不要、医療保険も入る必要なし」論者です(笑)。
 自分が突然、死んだ時、お金を渡して生活を支えなきゃいけない相手がいないし(いわゆる「女房・子ども」)、入院時もまず公的な健康保険でまかなえるからです。

 この日の記事では、健康保険(会社の健保、公務員や教員は共済組合、自営業・バイトなら国民健康保険)の「高額療養費」の制度を紹介していました。
 私に言わせれば、「今頃こんなもん紹介するな~」です。



 高額療養費とは、健康保険の自己負担額が月あたりの上限を超えた場合は、その分があとで返ってくるという制度。通常、月収53万未満なら8万7430円が上限、かつ4か月目からは4万4400円になります。
 健康保険は、かかった医療費の個人負担が3割で残りは保険が払ってくれる制度。入院や手術をして100万かかったら、30万が自己負担です。さらに高額療養費により上限が8万7430円となり、超過分は3か月後に返ってくるのです。入院しても手術しても、健康保険を使えば、個人負担は8万強!(食費は別です。日当り800円程度)。
 高額療養費は月単位の制度ですから、突然の発病でなく、はじめから入院日が決められるなら、月初めに入って、月末までに出るのが賢い入院の仕方です。

 しかしこの制度、意外に知られていないようで、記事でも入院時に初めて聞いたという患者の話が紹介されていました。
 え〜、でも、一度は3割立替えて、あとでやっと返ってくるんでしょ? いえいえ、加入している健保組合から上限額を示す「認定証」を交付してもらいそれを示すと、立替も必要なく、はじめから上限額の支払ですむのです!(これは私も知らなかった。)

 日本の公的健康保険は、とても内容が手厚く、なぜこのうえに民間の医療保険に入らなければならないのか??
 記事中でも、乳がん経験者でフィナンシャルプランナーの黒田尚子さんは、「日本は公的制度が充実している。民間のがん保険への加入を考える前に、まず公的制度と預貯金を軸に備えるのがいい」とコメント。
 「ただ、制度はわかりにくく、窓口も違っていたりする」と記事は書きますが、私はけっしてわかりにくくないと思います。勝手に恐れて、安易に(民間の)医療保険にすがろうとしないほうがいい!! 社会保険(健康保険)をとことん使い倒せ! 元は我々の保険料だ、税金だ!
 
 入院時には、病院のソーシャルワーカーがよく教えてくれるはずです。それができないワーカーは、ダメワーカー!

 *最近、ある保険会社のCMを見ていたら、「私たちはセールス員にフィナンシャルプランナーの資格を取らせるようにしています」と言っていました。入院後、高額療養費など健康保険でやれることがわかり、「だったら入るんじゃなかったよ〜」というお客のクレームもあるんじゃないでしょうか。CMは、さもいいことやってるような言い方でしたが……。
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