旧年中は特定非営利活動法人パープル・ハンズの活動に、ご理解とご支援をたまわり、心より御礼申し上げます。
当会はこの春、第8期の活動へ入ります。活動の目的をあらためて考えてみれば、それは「性的マイノリティ当事者が(さまざまな困難はあっても)自立して、最期まで自分の足で生活をしていくこと」。
そのために必要なものとして当会では、法・制度やお金に関する基礎的情報と人のネットワークを重要と考えています。会のモットーとする「性的マイノリティの老後を考え、つながるNPO」「老後と同性パートナーシップの確かな情報センター」とはその意味です。実際、「性的マイノリティの生きづらさ」と言われるものの半分は、制度リテラシーの不足に起因するのかもしれません(きちんと制度を使い倒すお手伝いをしています)。
3月からの新年度も、ライフプラン講座や「キャラバントーク」(別項ご参照)で、私たちバージョンの確かな情報をお伝えし、パープル・カフェやおとな食堂などさまざまな集いの場を通じて、人のネットワークを広げる機会をつくりたいと思っています。
パープル・ハンズは「当事者の学びあいの場」であり、外部に向けて研修や講演をする機会は多くはありません。社会の理解を求める活動は他団体のみなさまにお願いし、当事者のスキルアップに注力しています。「セクマイの夜間中学」とも称しています。
そのため研修や講演による収入がなく(専従者へ給与手当もありません)、一部助成金や賛助会員のみなさまのご支援が頼りです。毎年、多くの会員さまが継続してくださり、当会への期待とご信頼の厚さを実感しています。
また、昨年ははじめてクラウドファンディングに挑戦し、多くのご支援をいただきました。
年頭にあたり、会員のみなさま、ご協力くださったみなさまに、あらためて御礼申し上げます。
昨年は事務所スペースが広くなり、今年、それを活用して新しい企画もスタートする予定です。そして来る満10周年(2023年春)に向け、住居や介護の確保から法的書面や葬儀・墓、死後の片付けまで、老後や終活の不安はパープルへ相談すればワンストップですべて解決する、そんな頼れる「サポート事業体」として成長していきたいと願っています。
今年もみなさまのお声を当会にお寄せください。シングルでも、同性ふたりでも、病(HIVやメンタルほか)を持っていても、人生の途中で性を変えても、あんしんできる暮らしをご一緒につくってまいりましょう。
どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人パープル・ハンズ
代表理事 北村 浩 事務局長 永易至文
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