老いゆく巨大都市・東京 15年後には私らも……

【朝日新聞 2013.6.12(都民版)】

 いま東京は都議選の真っ最中です。あいかわらず名前連呼の選挙カーが走り回り、「ご声援ありがとうございます」と無意味なメジャー感をPRしています。こういう人にはぜひ落ちてほしい。
 新聞の都民版では、選挙戦にからんで東京の課題を連載しています。この日は「高齢化」を取り上げていました。

 意外と思うか、「それもそう」と思うかわかりませんが、東京は(あるいは首都圏は)これから世界でもまれな高齢都市に変貌します。

 高度成長時代に都市に流入した団塊世代の人びとが、どんどん高齢期に突入していくからです。そして、案の定、それを支える次世代は増えていない。いきおい高齢者人口比率は上昇するばかりです。記事中の数字を拾えば、

 65歳以上人口
  2009年 249万人 → 2013年1月 273万人(人口比2割を突破) → 2040年 411万人(人口比33.5%)
 高齢の一人暮らし世帯 
  現在約60万人 → 2030年には約90万人
 23区内の「孤独死」数 
  昨年2727人 (09年比で538人増)

 この数字をまえに、これから、介護は足りない、医療も足りない、どうする、どうする? という現実がやってきます(このへんのことは、3月のLP研(ライフプランニング研究会)で講演してくださった、医療・介護系コンサルタント会社〈メディヴァ〉の大石社長も触れておられました)。

 超巨大な高齢都市の現実をまえに、地域高齢者が集うコミュニティカフェや「シルバー交番」(都の事業)などの動きはあるものの、「いったい都政はどうするのか?」と投げかけるのがこの記事です。実際、組織立った対策が進んでいるわけでもなく、「孤独死」は増え続けている、と、警鐘調なのは新聞の常ではありますが……。

 でも、これから都市とは若さやパワーの象徴ではなく、高齢期の町でもある、という事実は、ちょっとオモシロいというか。そして、私もあと15年か20年たったら、その中にいるんだよね、とも。
 団塊世代の人は自分たちでなんとかすることを考えているでしょう。私(たち)は私(たち)で、自分の高齢期をなんとかする道を、いまから考えていきたい、と思っています。

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