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ADRってご存知ですか? 裁判以外の紛争解決の手段

【朝日新聞 2013.5.29(朝、都民版)】


 トラブルになって、「おう、出るとこ出ようじゃねえか」と言うのは、裁判所と相場が決まっていますが、裁判ともなると、弁護士頼んだり、それなりに時間とお金がかかります。
 ADRーー裁判外紛争解決手続きって、聞いたことありますか。裁判によらず、専門知識をもつ第三者が中立の立場で当事者のあいだに入り、調停、和解にこぎつける、という仕組みです。

 2007年に法律が制定されて、これまでそうした調停を行なっていた民間団体を法務大臣が認証して、準公的な機関として位置づける動きが始まりました。弁護士会などいろいろなところで、さまざまな紛争テーマをめぐってADRを行なっています。福島原発事故で被害者の賠償をめぐる「原子力損害賠償紛争解決センター」、いわゆる原発ADRが設置されている、と言えば、ああ、聞いたことある、とおっしゃるかたもいるのでは。
 この記事では、最近多い自転車事故をめぐって、ADR活用のススメ、が書かれていました。

 たとえば、東京都行政書士会では、「行政書士ADRセンター東京」を設けて、つぎの紛争テーマについてADRを扱っています。
  東京都内での……
・外国人の職場環境、教育環境のトラブル
・自転車の交通事故
・ペットのトラブル
・居住用賃貸借建物の敷金返還、原状回復のトラブル
 ADRでは、トラブルの一方がセンターに調停を申立て、センターが相手に調停に応じるように通知し、相手がそれに応じたとき、選任された調停委員が調査や調停案を提示し、和解を目指します。さすがにタダで、とはいかず、申立て時と期日ごとに3600円かかりますが、裁判よりは安いし(弁護士費用など)、早くすむメリットがあります。
 もちろん和解できなければ、裁判で、ということもありますが……。

 この制度、いろいろなところが紛争テーマごとに行なっていますが、まだまだ認知が低く、活用が進んでいないのが課題とか。当事者同士の話し合いでうまくいかない場合、即、裁判というまえにADRというものもあることは、覚えておいていいかもしれません。
 「紛争テーマ×ADR」などで検索してみると、なにかわかるかもしれません。



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