南海トラフ巨大地震、そのときは「事前防災」?

【朝日新聞 2013.5.29(朝)】
 
 ここらでいったん認知症の話題を離れて、前週、私の目を引いた記事、それは「南海トラフ巨大地震」「予測は困難」「事前防災」の文字群でした。

 南海トラフ巨大地震の対策を検討していた国の有識者会議は、28日、地震予知が現状では困難と認め、備えの重要性を指摘する最終報告書をまとめました。
 南海トラフ巨大地震とは、駿河湾から九州東方沖まで続く、深さ4千mの海底のくぼみ「南海トラフ」で想定される地震。太平洋沿岸を強い揺れと津波が遅い、最悪、マグニチュード9級の巨大地震が置きた場合、死者は32万人、建物の全壊が239万戸にのぼるとされています。

 そして、これらの予測は困難、事前防災を、というわけですが、古屋防災相も「まずは自助が大原則」と述べています。そして報告書でも、「地域で自活する備え」として1週間分以上の備蓄を呼びかけています。挙げられた品目は、
  カセットコンロ
  携帯電話の充電器
  食料(3食×7日)
  簡易トイレ
  飲料水(3ℓ×7日)
 お店屋さんも倒壊し、水道電気のインフラも止まったなかで、自宅で救援物資が来るまでのあいだ生き延びてください、との趣旨。

 私が東京に住みはじめて30年近く、さいわい首都直下型の大地震にはまだ遭遇していませんが、安政、大正関東と、東京エリアでもそろそろ起きてもおかしくない。東日本大震災を契機に、日本は貞観(平安時代)以来、千年ぶりの活動期に入っているとの指摘もあり、地震災害については本当に考えないといけないと、いつも思っています。そうそう、富士山の噴火も取りざたされている……。

 まず、ご自分の住まいエリアでは、万一のさい、どこに避難所が設けられるのか、ご存知でしょうか? あたり一帯が火災に襲われた場合の広域避難所は、どこでしょうか? 行政の防災無線で呼びかけがあるかもしれませんが、確認しておいたほうがいいでしょう。

 勤め先で地震にあった場合、帰宅困難については東日本大震災で経験した人もいるでしょう。
  徒歩帰宅のルートと途中の避難所・休憩所の情報を知っておく。
  会社には、徒歩帰宅中の飲料と携行食、スニーカー、懐中電灯、ラジオ、それらを背負うザックを用意しておく。
  関東大震災の9月と東日本大震災の3月には、点検や入れ替え(電池も)を行なう。
 いまは、すぐの帰宅よりも会社で待機することが勧められているようですから、勤め先の食料や水、毛布等の備蓄体制も知っておくといいかもです。
 また、災害時に大きな力を発揮するラジオは、現在「聞いたことさえない」という人もいるご時世。スマホのアプリ(radikoなど)も災害時、集中アクセスで落ちることも想像され、AMのみの千円程度のラジオでいいので、ぜひ常備しておいてはどうでしょうか。
 電話問題では、災害伝言ダイヤルの使い方も、心得ておく必要があります。
 
 それ以外にも、性的マイノリティと災害をめぐっては、
  一人暮らしでペットを飼っている人も多い
  HIVをはじめ持病で毎日服薬をしている人もいる
  避難所などでの「男女別」トイレや入浴に困難を生じる人もいる
 などなど、いろいろ考えなければならないことがあります。
 ぜひ、LP研でもいつかじっくりとこの問題に取り組んでみたいと思っています。



  
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