このほどパープル・ハンズでは、「パルシステム東京(生協)」の「市民活動助成基金」公募 において「介護事業者への性的マイノリティおよびHIV陽性者にかんする研修の提供」が採択され、助成を受けることになりました。
以前なら(余儀なく)結婚していたセクマイも、現在は一生をシングルとして、あるいは同性のパートナーと一緒に暮らそうとする人が増えています。それは同時に、遠くない将来に、介護・療養の現場でも、性的マイノリティの存在が顕在化してくることを意味しています。
介護の現場からすると、
・なにかご事情を抱えているようだが、ハッキリとはおっしゃらない
・おひとり暮らしだが、「家族」ではない人(同性)が出入りしている、お世話している
・異性のヘルパーに抵抗がある(その逆の場合も)
・はじめからゲイだとおっしゃっているが、こちらもそれにどう対応していいかわからない
・HIVに感染していらっしゃる(HIV陽性のかたの多くはゲイ・バイ男性です)
・見た目と書類上の性別が違う……
やがて介護でも、こうした利用者さんに対応する場面が出てくるでしょう。
まずはパープルが事務所を置く中野区内の介護や看護の事業者へ、受け入れへの準備性を高めてもらうための、さまざまな情報提供を前後2回にわたって行ないます。
・性的マイノリティやHIV感染症についての基礎知識
・介護事業所等での受け入れ体制づくりや先行事例
・セクマイに多いと予想されるおひとりさまや、HIV陽性者に増加が予想される認知症への、成年後見の利用例など
まだまだレアなトピックで、10か所も参加申込みがあれば大成功かなと思っていますが、セクマイに対応可能な事業所を少しずつ開拓する機会にしたい。また、当日参加できなくても、地元に相談できる当事者団体もあることを認知してもらうのも、大きな前進だと思っています。
まだまだ介護現場で認知が乏しいセクマイ問題。いまから少しずつ理解を広めていきましょう。
●LGBTヘルパーさんも介護者研修に参加しませんか?
ここでみなさんに呼びかけデス!
セクマイ業界って、介護・福祉関係にかかわっているかた、けっこう多いですよね(笑)。セクマイと介護についてヘルパーとして、ケアマネとして、現場で日ごろ見聞したり感じている「困ったなあ」「直したいなあ」を、よければぜひ私たちにお知らせください。当日の資料づくりの参考にさせていただきます。
また、研修会当日は、席にも若干余裕があります。ご参加になって、事業者との質疑に答えたり、集まったセクマイ系介護者のネットワーク作りのきっかけにしませんか?(研修会終了後、居酒屋での懇親会も予定しています。)
ぜひ、パープルへメール info@purple-hands.net でご連絡ください。
と き:2014年12月12日(金)
午後7~9時
ところ:中野区内公共施設(ご連絡者にお知らせします)
内 容:性的マイノリティの基礎理解
講師:永易至文(パープル・ハンズ事務局長、ライター、行政書士)
HIV感染症の基礎理解
講師:北村 浩(パープル・ハンズ代表理事、医師)
質疑応答・経験交流
主 催:特定非営利活動法人パープル・ハンズ
後 援:中野区
中野区社会福祉協議会
助 成:パルシステム東京 市民活動助成基金
こちらもご参照ください。
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